第15 回学生サマーセミナー2019 JSCA 選奨
共同制作者:永渕飛鳥,小島慎平,白石恵美,伊勢坊健太,氏岡啓威
人が高所に行くことなく施工できる、高さ8m のタワーを提案する。
2種類の小型ロボットが施工を行う。
アルミパイプのフレームにカーボンファイバーを張ってゆくことで成立する構造である。
カーボンファイバーには樹脂を塗りこんで硬化させ、炭素繊維強化プラスチック(CFRP)とする。
カーボンファイバーは巻き取れるためロボットによる施工が可能なほか、軽く強いパネルができる。
本作品は低いところで施工した後、一気に立ち上がっていく。これを可能にしたのは折り紙の幾何学である。
「ミウラ折り」と呼ばれる折り方は、鏡像対称にはり合わせることでチューブ状の構造が作れることが知られている。さらにそれらを集積させることで、折りたたみ可能なセル構造ができ、構造的にも強くなる。機構の動きの自由度は1であり、つまり1か所を展開すると全体が追従する。
部分モックアップを用いた機構の展開実験。
ロボット①:自走式ロボット
アルミフレーム上にカーボンファイバーを張っていくことでフレームが強化される。その後樹脂を塗りこんで強化する。
ロボット②:ターンバックルロボット
2か所を引っ張るターンバックルロボットが機構内に複数台いて連動することにより、機構が自動的に立ち上がる。
植物の葉をイメージし、折り紙のパネルをフィレットさせた。これによりフレー
ム上をロボットが走れるようになるうえ、パネル頂点周りの厚みの干渉も防げて合理的な形状となった。
ム上をロボットが走れるようになるうえ、パネル頂点周りの厚みの干渉も防げて合理的な形状となった。
建築会館の中庭の8mの天井に到達することを目指した。
当日は制御がうまくいかずアルミが折れてしまった。
幾何学的、材料的に改良した再挑戦を画策している。