CONNECTING ARTIFACTS つながるかたち展 03 出展作品
本作品は、張力をかけた布に直接3Dプリントをし、張力を開放するとポコポコと形が立ち上がる「膜テンセグリティ」の一種である構造である。
「膜テンセグリティ」とは膜を引張要素、線材を圧縮要素として接続することで成立するテンセグリティ構造の一種である。「平面の布を立ち上げる」膜テンセグリティの設計法は確立されていなかったが、「平面の紙を折る」折紙のデザイン手法を取り入れたことで、様々な自由曲面を作れるようになった。具体的には、舘によるソフトウェア「FreeformOrigami」を用いて任意のポリゴンメッシュを可展な折紙に変換し、その折線の一部を線材(圧縮要素)に変換している。作りたい形を先に与えるとそれを作るための展開図(圧縮材の配置図)が生成される「逆問題」を解くことができるようになった。
本構造は境界線上においては不安定となるが、境界同士を縫い合わせて閉じることにより安定した立体が得られる。
主催:「つながるかたち」展実行委員会
共催:東京大学 大学院総合文化研究科・教養学部  東京大学駒場博物館
協力:荒川技研工業株式会社 凸版印刷株式会社 株式会社日建設計
後援:東京大学芸術創造連携研究機構
出展作家:野老朝雄 舘知宏 今田凜輝 小野富貴 上條陽斗  木島凪沙 下田悠太 積彩 出口広哲 天童智也 中川功大 鳴海紘也 西本清里 堀川淳一郎 堀山貴史 三木優彰 割鞘奏太
展示構成:金岡大輝
グラフィック:小木央理
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