設計施工:Group of Sabrina Bresson and Marc Dilet / ENSA Paris Val de Seine+東京大学佐藤淳研究室
『新建築 2020年4月号』掲載
フランスの学生とともに4日間で案出しから構築まで行ったワークショップ作品。
草木染めした世界最薄の和紙「日高和紙」とヒノキ、ケヤキの3mm角棒からなる超軽量構造である。この手のワークショップでは異例の、高さ10mに達した。自然の木漏れ日のような美しい形状を目指し、木棒をうねらせるように曲げながらつないだ。さらに和紙を張ることで補強され座屈を防いでいる。
上中下の三段に分けて施工を行い、上段を持ち上げている間に中段を差し込んで固定し、さらにそれを持ち上げている間に下段を挿入するリフトアップ構法を採用した。総重量4kgfと超軽量だからこそなせるこの方法により、脚立と人力のみで10mのタワーを構築した。
上端は3階の床レベルまで達した。
Back to Top